ご自愛通信は諦めた

「ご自愛通信」と銘打ってニュースレター始めたろ!と思い立ち一通目を送ってから半年が経ってしまった。終わっている。テコ入れが急務である。
つっきー 2022.01.18
誰でも

ご自愛通信、失敗

「ご自愛通信一通目です」と送って半年寝かせて華麗に諦めてしまった。ご自愛失敗である。

言い訳をすると、この半年で体調がにっちもさっちも行かなくなってしまい会社を休職する運びとなったのである。己のご自愛に専一する必要があり、それをニュースレターで配信している精神的余裕がなかったのだ。寓話みたいなオチだ。

休職してしばらくは腑抜けのような生活を送っていたのだが、少しずつものを書く元気が湧いてきたので、形を変えてニュースレターを再開したいと思う。「ご自愛通信」だと思って登録してくださった皆さんには申し訳ございません。

己の中のリトル昭和ジジイ

そんなわけで休職中の身、考えるのは今後の人生についてである。復職の目処も転職するのかどうかもな〜〜んにも決まっていない。

思えば新卒以降、意識せずとも「バリキャリ」的な生き方を求めてやってきたのだなと振り返る。
それは働き方やお金の使い方や人との関わり方、さまざまな部分で滲み出ていたように思う。仕事の見通しが立たなくなって、傷病手当金はもらえるものの「働いて稼いだお金」が入って来なくなった時に、「損なわれた」と感じる尊厳。それは「稼いでる方が偉い」という考えを内面化していたことに気づく瞬間でもある。自分の中の「リトル昭和ジジイ」がコンニチワしてくるのだ。万博か。あんなに嫌いだった昭和ジジイが私の中にもいたのである。一番タチの悪いクソジジイは己の中のリトル昭和ジジイかもしれぬ。

会社で必要とされてたくさんのお金を稼ぐことは格好良いし、そんな女性が増えることは希望である。が、それを良しとしている反対側で「劣っている」と無意識に決めつけていたものは何か。

何かができなくなったり失ったりした時でないと気づけないこともあるものだ。

休職は2回目になる。騙し騙しで「みんなが知っている会社でガンガン働く女」をやってきたけれど、多分このルートは今の私には向いていないのだと思う。ちょっと残念な気持ちもあるが、同じくらい肩の荷が降りたような気もしている。

人生で何も諦めなくていい人間なんていないであろう。私の場合はそれが「バリキャリの道」だっただけだ。

そんなわけで、バリキャリ会社員を諦めたあと、長い長い人生をどのように生きていくかについて考える記録を配信すべく、ここからは「バリキャリは諦めた」としてやらせていただきたい。

私の中のリトル昭和ジジイは隙あらばすぐ格好つけたがり「稼げて人気のあるイケてる俺」を演出したがるので、ちゃんとジジイを制圧できるかどうかが目下の課題である。お付き合いいただけたら嬉しい。

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